子供たちを二階の寝室にあげて、妻が晩酌をしだした。
おつまみに、ポップコーンを作ってくれと言うので、作ることに、
火で炙って作るタイプのものを妻が昼に買ってきていたものだ。
ポンッポンッと音を立てて出来上がった。
出来たものを妻が食べ始めると・・・
二階から、「ポップコーンの匂いがする」と息子の声
とっさに妻は机の下にポップコーンを隠した。
ドタッドタッと、階段を下りてくる音、息子が二階からやってきた。
「なんかポップコーンの匂いがするねんけど」と息子
遅い時間で歯磨きもしたので、あげるわけにはいかないと、
妻は、「ポップコーンなんてないよ」と言った。
すると息子は、「おかしいなーここにあそこにあったポップコーンが無くなってる」
と、キッチンに置いていた場所を覚えていた。
そして、机の上に置いてある鍋敷きを見て、「これは、ポップコーン乗せるやつや」
と言い当てた。
食べ物に関する推理力は凄まじい息子であった。